ベイタウン旅行倶楽部

千葉公園 千葉公園(弁天池)、護国神社、
千葉テレビ、千葉大病院の給水塔、千葉刑務所




千葉公園(弁天池) 撮影:2006/6/19

JR千葉駅の北側に弁天という地名がある。その名前の元になっているのが、弁天池。弁天池と、野球場、競輪場がある公園が千葉公園。かつて私は弁天公園と言っていた。
(写真上部の白い高架はモノレールの軌道。)



左: 蓮が群生している。残念なことに、蕾の状態。開花したらさぞ美しいだろう。
右: 公園をかすめてモノレールが走る。



[ 追加写真 ]
その後、用事で近くに行ったので、寄ってみた。(2006/7/16)



左: 池の中には、ものすごく大きい鯉もいるし、鴨も泳いでいる。
右: 公園の入り口近辺にある弁財天。鳥居が10本くらい連なっている。
しかし、神社自体はそれほど大きなものではない。



護国神社

千葉公園の北西の一角にある大きな神社。鬱蒼とした木々に囲まれていて、ちょっと怖いくらいである。明治天皇がどうしたこうした、ってところまでは由来のところを読み覚えているのだが、そのあとの文章はまったく記憶にない。しかし、護国という名称だから、千葉における靖国神社のような存在か。菊の御紋が威厳を感じる。



左: 正面から望む。それほど高くない階段を昇ると、広々とした境内に出る。しかし、周りは大きな木々に囲まれていて、昼間でもほの暗いので、ここから見る景観はちょっと不思議な気持ちにさせられる。そして、呆れるほどの静寂。
右: 門をくぐり抜けると本殿がこのように見える。それほど古さを感じない。新しく建替えたのかもしれない。



天皇家に関わる神社としては伊勢神宮が有名だが、やはり似たような空気を感じ取ることができる。



左: なかなかスマートな狛犬である。小顔が現代風。そういえば、この神社の鳥居は、平成17年(つまり去年)建立されたものである。
右: 隣の敷地には戦没者の霊を祭る忠霊塔がある。かなり立派なものだ。ここも鬱蒼とした森に囲まれていて、霊気が漂う。ちょっと怖い。

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登渡神社

千葉公園からは離れてしまうが、国道14号の登戸(のぶと)交差点のすぐ近くにこの神社はある。登戸(のぶと)にあるので、「のぶとじんじゃ」という名前が正式な名称かと思えば、間違いではないけれど、正式名称は「とわたりじんじゃ」というらしい。どうも紛らしい。(HP参照

# 川崎のほうの登戸(のぼりと)は有名だけどね。



鳥居の前の道路は交通量も激しい上に、京成電車の踏み切りがあるので、おちおち撮影もままならない。



左: 鳥居をくぐって、雰囲気のある参道を歩く。両脇には竹製の灯明(だと思う)用の台が並んでいる。
右: ここが本殿。実はHPを見ると、この建物の裏側にあるのが本殿のようだ。因みに、この神社の由来は、千葉氏の末裔を祭っているとか。元々お寺だったそうな。

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千葉テレビ

さて、千葉公園、護国神社と写真を撮ってから、今度は都町へと足を延ばした。かつて、この近辺に私のお客さんがいたので、月に一度くらいは周辺に来ていたのだが、今は滅多に来ない。千葉から成田へと向かう国道51号線をこの近辺まで走ったのは2年ぶりくらいだろう。

千葉テレビは、この辺りの高台の一角にある。茶色の落ち着いた建物。そして、アンテナが特徴。落ち着いたというよりも、なんかぱっとしない、というのが印象か。その番組の地味なのも、この雰囲気から来ているのかもしれない。

この周辺は、緑が多く、県の庁舎や知事公舎などがあり、東京でいえば大手町くらいの機能を持つ地区なんだろうけど、雰囲気はちょっと暗い感じ。なぜ暗いかというと、この近所に刑務所があるからだ。

かつて中野(東京)の中野刑務所の近所に友人が住んでいた。彼の部屋の窓からは、灰色の高い塀が見えた。それだけで、なにかその周辺がとても暗く感じた。刑務所というのは、別に暗さを演出しているわけではないのだろうけど、なにか不気味な存在感があるのだ。

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千葉刑務所

刑務所というのは、悪いことをしたから入る、というのが一般的な解釈だろう。でも、過ちを犯してしまった人を更正させる施設だと考えると見方が変わってくる。当たり前の話だが、ここに入る人も家族がいて、友人がいて、あるいは人の親だったり、恋人だったりするわけだ。だからというわけではないが、刑務所の近辺には哀愁が漂う。


この道の信号の向こう(中央に低い門が見える)が千葉刑務所の敷地である。左右に走る道は、国道51号線。左が千葉市(道場)、右へずっと行くと成田だ。

この写真を撮っているすぐ後ろのほうに県の立派な庁舎があり、坂道をちょっと下ったところに刑務所があるというのは、なにか不思議な気持ちになる。比較的エリートである県職員と、刑に服している人間がわずかの距離のところにいる。そんなの別に不思議でもなんでもない、と言われればそれまでだけど・・・。



左: 白い建物は受付。しかし、この建物はたまたま今日に限ってなのか、機能していなくて、この前の誰でも素通りして中に入ることが出来る。その奥にもうひとつ受け付けがあるのだが。
右: 高さ1m50cmくらいの門。チープな感じだ。後述する明治時代に作られた立派な門と雲泥の差だ。



左: 無機質な看板。「来所された方へ」というタイトルで書かれている。一応、丁寧語で書かれてはいるものの、禁止事項が箇条書きになっているので、妙に冷たい感じがする。刑を受けるために入所する人のためではなく、あくまでも来訪者向けの看板なのに。
右: 「釈放出迎えの皆様へ」。「出所」でなく「釈放」という言葉にどきりとしてしまう。出所を待ちわびた人には、この無機質な文章だって、とても美しいのかもしれない。



入り口から見た千葉刑務所。奥に見えるレンガ色の門が刑期を過ごす人が入るところである。つまり、一般の人は、その手前まで入ることが出来る。面会は、所定の手続きをして、更にその中にある面会所で行われる。中央、やや左に駐車場の入り口の看板が。私も中に入ってみた。(因みに場内は撮影禁止である)



ここが娑婆との境界線なのだ。立派な建物だが、とてつもなく哀愁を感じる。妙に明るい色のレンガが余計にそうさせている。後ろ姿の人は、これから面会に向かうのだろうか。左の白い軽自動車は、後で分かったのだが、電報を届ける車だった。手紙などを届けるのは、そういう方法がポピュラーなのだろうか。それとも、火急な用件なんだろうか。

Webで検索したら、素晴らしい写真があった。
http://maskweb.jp/b_chibaprison_1_1.html
なにかのイベントの時のようだ。そうでなければ、あれだけ近づいて写真は撮れない。それから、このページによると千葉刑務所は明治の建造物だという。人間を収監する他に、歴史的価値もあるのだ。出来れば、一生関わりあいにはなりたくない。万が一私が誤ってこの中に入ってしまったときには、差し入れ頼む。

このサイト、ほかにも色々な近代の建築物を掲載しているので、見ていると楽しい。お薦め!!

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給水塔

高品の交差点から南下して、国道51号を過ぎ、暫く行くと、比較的新しい矢作トンネルがあり、その向こうに青葉の森公園がある。その矢作トンネルの上のほうに古めかしい給水塔が見える。実は、なかり以前から気になっていて、クルマで通る度に見上げていたのだが、今日やっと写真を撮る機会に恵まれた。

遠くで眺めるのもいいけれど、右の写真のように都川の交差点から見上げても雰囲気がある。アールデコ調の感じで、かっこいい。

でも、明るいときに見るからいいのであって、うす暗いとちょっと不気味。緑に覆われている中にあるというのと、隣に千葉大付属病院の建物があるというのが陰気なイメージにしている。最初、千葉大付属病院の研究施設かと思ったくらいだ。それにしても、この建物の正式名称って何なんだろう。今度、調べてみよう。

この形状に似た建物は、中野の哲学堂公園にある。あちらのは、もっとドームの形をしていて、どちらかといえば、ニコライ堂のような感じなのだが、たまたまなのか、やはり哲学堂公園の給水塔(野方給水塔が正解らしい)を見るときって、いつも夜なので、なんか不気味な印象しか残っていない。見る人によっても違うんだろう。きっと。



左: その給水塔の直下にはおそらく水が流れているであろう太いパイプが45度くらいの傾斜で下に下りてきている。写真の山が切れているところ。そして、その延長線上に「水源橋」という名前の橋が都川に架かっている。
右: 水源橋をそのひとつ川下の橋(矢作トンネルの橋)から眺めたところ。向こうが都川の上流。



先ほどの場所から、もう少し川下にくだったところから眺めた給水塔。イメージとしては、もうちょっと先端が丸くなっていると思ったのだが、実際にはそうではないことが写真から判明した。哲学堂の給水塔は完全にドーム状なので、そのイメージとダブっていたかもしれない。

ところで、この一連の写真は、撮影絡みの仕事で、この近辺に来たついでに撮影している。仕事と趣味がほとんど一緒でよかった。私の仕事は、撮影の現場の立会い。一見楽そうな仕事なのであるが、カメラマンのあれこれをサポートするので、結構大変。クライアントには怒られながらだし。もっともカメラマンが一番大変であることは間違いない。私は、その撮影の段取りがある程度つくと、割合フリーになれる。そこで、その近辺をぶらぶらするのである。(笑)

で、その日、予定よりも早めに撮影が終了した。夕刻、天気もいいので、せっかくだから、その給水塔をすぐ近くで見ることが出来ないかと思案した。勘を働かせて矢作トンネルの向こうから山に登ってみた。すると、見事にどんぴしゃ。給水塔のすぐ近くに行くことができた。



上が、その至近距離で撮影したもの。敷地内には入れない。左手のこんもりした森のようなところは、千葉大付属病院の駐車場。更にその左のほうに大きな病棟がある。

この写真には写っていないが、いや、あえて写さなかったが、右のほうは実は墓地になっている。それも、森に囲まれた昔っぽい陰気くさい雰囲気の墓地だ。位置関係をもう一度言うと、千葉大付属病院、給水塔、墓地、そして森。なんとなく陰気くさい理由がここにもあるのか。このページの最初のほうに掲載した護国神社とはまた異なるタイプの霊気が漂っている。



なにはともあれ、護国神社にしても、千葉刑務所にしても、そして、その給水塔も、メンタルな部分を考えなければ、素晴らしい建造物である。メンタルな部分を入れると、なにか妙に感傷的な風景になってしまう。それは私だけだろうか。上の写真、これは、帰宅する際に都川から川下を眺めたところであるが、中央に見える県庁のビルがまた哀愁を帯びて見えるのであった。

(2006/6/19)

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